File06:ザインド・スリーナ(テクノスジャパン)
タイトル  海の星(クウォーラル・ソア)より

砂漠の星、クリードス・ソアのボス。余裕。  空中戦もあるでよ



★タイトルはようわからんけれど

今やその存在が闇に葬られつつある??、テクノスジャパンの横スクロールアクションゲームです。
テクノスジャパンといえば、「熱血硬派くにおくん」「ダブルドラゴン」といった格闘アクションを作っているイメージが強いので、こういうアクションゲームは極めて珍しい存在といえましょう。


タイトルの由来はよくわからないのですが、ザインというロボットみたいな主人公が5つの星の基地を破壊し、最後に悪の母星を破壊するにいたるという物語です。

主役のザインの操作は8方向レバー+2ボタンで行い、しゃがみを2回入力する事で一部の攻撃を交わせる伏せ動作・2回素早くジャンプボタンを押す事でより高く飛べる2段ジャンプも行えます。


基本ステージは前述のとおり5つの星になるのですが、どの星を征服?するかは任意にセレクト可能で、自分なりのチョイスで選べるといった遊び方が可能です。

難易度こそ変わらないものの、ステージの難易度はどれもばらばらなので、嫌な面を先に持ってきてから後々楽な面をクリアするか、または楽な面を先にクリアして十分に残機を増やして嫌な面を制圧するか、といった戦略性もあります。

また面と面の中間にはシューティングパートが設けられており、アクションとシューティングの両方が楽しめるという、まさに2度おいしい仕様になっています(シューティングはヌルいですが…)。

シューティングパートには3ステージクリア後のパートに巨大母船が登場する場面もあって、なかなか迫力があります。

3ステージクリア後の空中戦に出現する巨大母船。  破壊後はこんなデモが。


★なぜか音楽が良かった

何気に小気味良かったのがステージの音楽。
各面にはそれぞれ個性的な音楽が流れてきて、その場面を盛り上げますが、どれもその場にあった特徴的な音楽が楽しめました。

個人的に好きなのは、一番左に位置する隕石の多い星(クリーマルト・ソア)のテーマ。短調の音楽が延々と流れるのですが、メタリックな感触のする音がかなりツボにハマっています。


また、場面によっては途中で音楽が切り替わる場面があり、砂漠面(クリードス・ソア)で宗教系の服に身を包んだロボが出るポイントではアラブ系の音楽に切り替わったり、またシューティングパートの巨大母船にも独自のテーマがあったりと、それ相応の緊張感も楽しめました。

面白いのは緑の星(ラグトゥ・ソア)の恐竜登場のシーンで、ここだけ音楽がサイレントとなり、恐竜の吼える音だけが聞こえていて、独特の緊張感を作り出しています。


個人的な意見ですが、映像で見せるポイント以上に、ゲームに即した音楽が流れる点はかなりのプラス評価だと思えます。
ここら辺はスターウォーズのような映画的演出を意識している??


★深い思い入れのあるゲームなのです

K-HEXはこのゲームに対して、相当深い思い入れがあります。
というのも、このゲーム、K-HEXが初めて全面クリアを果たしたゲームでもあるのです。

当時ゲーセンにあったゲームといえばナムコ系のゲームやら多かったのですが、中学生だった自分はジャンルを問わずに色々なゲームをやっていました。
やり込んでいたゲームを挙げると、「ドラゴンスピリット」「ローリングサンダー」「メトロクロス」「ラスタンサーガ」「サイキック5」など…

しかし上記のゲームはどれも1コインクリアが非常に難しいゲームで、いくらやっても高次面までは行けても、クリアまでは到達できないでいました。
今やっても難しいですから、そりゃ当然と言えば当然…


そんな折出会ったゲームが「ザインドスリーナ」。

出回りがなぜか良くて、行くゲーセンに常に置いてあった印象があります。
で、このゲームをやり込んでみましたが、初見で難易度の高い炎の星でボロボロにされて、やっぱ「難しいゲームやな〜」と思い込んでいました。

で、そこそこやりこんでみたのですが、何とか3ステージ分はクリアできるようになり、残機を溜め込んで難しいステージを挑めるようになりました。

それでも海の星で思い切りハマってハマって…
ラストのボスとザコの猛攻がどうしても難しくて何度か投げ出しそうになったのですが、どうしてもクリアしたい一心で、楽に進める方法を編み出したりしていました。炎の面もボスが鬼門だったのですが、ここも独自のパターンを作り出して安定して抜けられるようになっていました。

そして最終面の巨大惑星を初めて出した時の感動といったら!
そこでもやっぱり敵の猛攻が激しくて最初は挫折しかけたのですが、硬すぎる敵は無視するパターンでこれも乗り切り、あとはクリアまで一直線。

もう初めてクリアした時は放心状態でしたね。
今でも強く印象に残っている光景です。



今思うと、ザインドスリーナは残機も増えやすく、かなりゴリ押しの利くゲームでもありました。今のゲームはアクションでもシューティングでもエブリエクステンドはまず皆無に等しいといった感じなので、営業面から見てこのようなゲームは出てこないことでしょう。

それでも、ザインドの残機の増えやすさが逆に自分のやり込みに拍車をかけていたような。
残機5機以上で最終面に突入すると、かなり安心してプレイできました。


★それでも海の星のラッシュはムズい

しかし、海の星のラストの難しさには舌を巻きました。

何しろ、ボスと一緒に大挙して出現するザコ軍団。中には中型ロボも出現するので、ボスとタイマンに持ち込むにはかなり苦労します。
これで体力がかなり減り、ボスのミサイルで昇天したケースがほとんど。連射があっても辛いポイントでした。

海面ボスは一切歩く動作をしないものの、ジャンプと2段ジャンプを絶妙に使い分け、自機との差を一気に詰めてきます。
さらにミサイルの射出距離もかなり長いので、遠くに突き放しても安心できないボスではありました。

全体的に難易度が高い炎の星のボスよりも明らかに強いです。


逆にここさえ抜けてしまえば、後は残機を大事にしながらステージをクリアすればいいだけなので、かなり楽になります。

皆さんもこのゲームを見かけたら、海の星に注意(笑)

強いぞ海面ボス(本当はザコが強いけど)


★派手な展開は少ないものの遊べる良作

欠点といえば、派手なエフェクトが少なく、比較的地味な展開が多いことでしょうか。シューティングパートの空中戦も処理落ちが結構激しいので、テンポはかなりゆっくりだと感じられます。

しかししっかりとパターンを作成すれば誰でもクリアできる内容で、残機は増えまくるものの、クリアまでの平均的なプレイタイムは約25分ぐらい。当時のゲームにしてはあっさりとまとまっている良作だと思います。



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